![]() 半年に渡るコンペを勝ち抜き、「VARDA」が最高級パレスホテルのトータル・フラワーデコレーションを担当するこ
とになりました(決戦のとき、ヴァンソン《VOL2・3 参照》がバカンスで不在だったこともさいわいしました)。 今までロビーやサロン、レストランなどリュー・ピュブリック(公の場所)の花装飾をご紹介してきましたが、今
回は泊まった人しか見られない豪華客室のデコをご覧いただきましょう。
![]() リッツ勤務初日、朝6時からの早番スタッフが全員「じゃあね〜、あとよろしく」と14時に帰ってしまい、私1人で
アトリエに残ることに。その夜はエルトン・ジョン氏がご到着、ということでカタカタと台車を押し、スタッフ専用 エレベーターを2回乗り替えて(なにしろホテルは巨大で、構造がやや複雑なんです)お部屋係に聞きながら、よう
やくスウィート・ルームにたどりつき、200本を越えるバラを飾ってきました。
![]() ホテルというと、ベッドのある1部屋を想像していましたが、スウィート・ルームには「サロン(居間)」と2ベッ
ドルーム(各部屋にバスルーム付き)があるのですね。サロンにはソファセットとローテーブルの他、テレビ、パソ コン、デスクもあり、おうちでくつろいでいるような演出。
お部屋によって、色合いや調度は様々なのですが、私がもっとも素敵!と思ったのは「ココ・シャネル」のスウィ ート・ルーム。シックなオリエンタル調で(まちがっても、巷に存在する「なんちゃって東洋風しつらい」ではあり
ません)ぐっと落ち着いた雰囲気でした。
![]() バスにジャグジーや「専用サウナ」まで備えるところも・・・ 1泊の最低価格は、小さなステュディオ(ワンルーム)の家賃に匹敵します。豪華なパレスホテル1泊と、パリのス
テュディオに1カ月滞在。あなたなら、どちらを選びますか?ちなみに私が今までに見た最高宿泊額は5600ユー ロ(約84万円)。毎日が驚きと発見の連続です。 独り占めしておくのは惜しいので、レッスンに「研修コース」を新設しました。リュー・ピュブリック総入れ替え
の際、いけ込みに参加していただいたり、お部屋に飾る作品を制作してお届けにいったりするコースで「めったにな い機会」と、ご好評いただいています。
![]() 最後に社員食堂の様子を。花のアトリエがある地下2階にスタッフ用のレストランがあります。やっぱりフランス!
前菜、主菜、果物、チーズ、デザート、飲み物(さすがにワインはありませんが・・・)のなかから、5品を選ぶ システム。 私が行くと「無類のデザート好き」と知った係の男性が、冷蔵庫からとっておきのタルトを出してくれるようにな
りました。「やったー!」(この日本語はアトリエでも流行っています)。社員用には常にプリンなどがあるのです が、ときどき3ツ星レストランの残り?!と思われる上等なデザートが並ぶことがあるのです。さくっと香ばしいタル
ト台、フランボワーズとペッシュ(桃)、カスタードクリームの見事なハーモニー。仕事の緊張もどこかへいってし まう、しあわせなひとときです。
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