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VOL1でご紹介したホテル・リッツの花装飾。 実は「VARDA」のほかに、私の古巣である「クリスチャン・トルチュ」、 若者に人気のエリア、オベルカンフにある「クリスチャン・モレル」にもリッツから打診があり、 「リッツ担当フローリスト」のポストを獲得すべく、それぞれがトータルフラワーデコレーションを行なったのでした。

さらにサンジェルマン・デ・プレ界隈の「オリビエ・ピトウ」、 トロカデロ近くの「ローズ・テアトル」 (ここは今まで名前を聞いたことがなく、まったく知りませんでした)も加わり、 5店でのコンペと相成りました。

結果、お花のセンスでは「VARDA」に決定!ということでしたが、 もう1度、クリスチャン・トルチュと「低予算で一騎打ち!」をすることに。

パリの「クリスチャン・トルチュ」は昨年7月に閉店。現在は17区に店舗を持つ「パスカル・ミュテル」の2号店に なっています。トルチュのエスプリをそのまま維持したいミュテルは、トルチュのベテラン・スタッフ、ヴァンソン に残留を依頼。彼が中心となって、ディスプレイやブーケ制作が行われています。

もともとトルチュ時代からホテル・プラザアテネや、三ツ星レストランピエール・ガニエールなど、 活け込みを専門に行っていたヴァンソン。 「リッツの仕事も、とても興味がある」と話していました。 (彼の人柄もあって、今でもよくトルチュの元スタッフがミュテルを訪ね、 ヴァンソンと一緒にランチをしています。 日本でも「イケメン」と人気が高いヴァンソンの写真と作品は、VOL3でご紹介予定)

私も育ててもらった古巣には愛着がありますし、ヴァンソンの自然でおおらかな花生けが大好きなので「宿敵」 になるのは不本意なのですが、これだけは負けられません。「この勝負、絶対にもらいます」の覚悟で挑んできました。

斎藤由美 Yumi Saito
信州でフラワーアレンジメント教室主宰後、2000年にパリへ花留学。 「クリスチャン・トルチュ」にて最高級ホテル やファッションショー、超豪華なブライダルなどの花装飾を行う。 ジェーン・バーキンらセレブへのブーケも多数製作。
現在はフリーで、旅行中1人でも参加できるレッスンを随時開催。 フラワーブティックめぐり・ランジス花市場見学を組み込んだ 「パリ花研修ツアー」のコーディネートも手がける。
10年来、フリーライターとしても活動。 2006年、ダイヤモンド社から「パリ」と「花」「おいしいもの」が好きな 人に役立つ本を出版予定。カルチェ・ラタン在住。
というわけで、今回は脚立に登って高さ3mの枝にヴァンダ・ノワールを飾りました。 フランスでは危険な仕事や、重いものを持つのはギャルソン(男子)の仕事。 でもメインを張る大作なので、頑張らないと・・・威勢のいい言葉とは裏腹に、 かなりの「へっぴり腰」で笑えました。


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