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Home > フラワーエッセイ > 「花と音楽」 by 海野美規 / Petit Salon MILOU


フラワーエッセイ「花と音楽」by 海野美規
 
Petit Salon MILOU

Petit Salon MILOUレッスンの時、BGMにどんなCDをかけようかといつも迷います。

実際アレンジをしている時は、熱中していて音楽など聴こえていない場合もあるのですが、さりげなく心地よい音楽があればより集中できます。
そう、さりげなく心地よい音楽・・・これは人によって好みが違うので、その選択が難しいのです。

以前は、クレモンティーヌ、小野リサ、鈴木重子さんのアルバムが気に入っていて、『Les Voyages』、『Ils et elle』などをよくかけていました。

私がPetit Salon MILOUを開いたのが2000年。

 

Petit Salon MILOU当時はまさにカフェブーム到来の時期で、それに合わせてボサ・ノヴァ、ジャズ、フレンチ・ポップスの音楽も全盛期でした。

カフェでもテレビでも、クレモンティーヌをはじめボサ・ノヴァ音楽をよく耳にしました。確かにとても心地よいリズムだし、熱唱していない歌声がちょうど良い感じ。

花を活ける波長ともぴったりです。
しばらくしてブダペスト生活が始まり、花のレッスンは2年ほどお休みをいただく事になりました。

これで私の中でもボサ・ノヴァはしばし休憩。次にやってきたのは、クラッシック音楽。

Petit Salon MILOU

 
Petit Salon MILOU

Petit Salon MILOU私が暮らしたハンガリーの首都ブダペストは、かつてハプスブルグ家が統治していた頃、音楽の都ウィーンと並ぶ芸術の街です。

もちろん今でも音楽がとても盛んです。
私はといえば、それまでは、”クラッシック音楽、うー嫌いじゃないけど・・・。”

子供の頃に習ったピアノがあまりにも自分に合わず、近づきたいけどどこか煙たい世界でもありました。

でもブダペストでは、クラッシック音楽をとても身近に感じる事ができ、私が抱いていたそれまでの堅苦しいイメージが少しずつ変わっていきました。

 

Petit Salon MILOUそして折りしも2006年は、モーツァルト生誕250年の年。

世界中でモーツァルトの音楽が奏でられました。そんな中2006年の秋に帰国。
日本も例外ではなく、じわじわとクラッシックの静かなブームが押し寄せているようでした。

花を活ける時に合うクラッシック。
さりげなく心地良く、美しい曲。

レッスンに参加くださる方の中には、もちろんクラッシック好きな方が多くいらっしゃいます。

Petit Salon MILOU

 
Petit Salon MILOU

Petit Salon MILOUもともと好きな方は、好きな楽曲、よく聴く楽曲、特に、交響曲や、ピアノや、チェロの協奏曲だと、その情景が頭に浮かびいつしかその世界に入り込んでもう花を活けるどころではなくなってしまうし、それに、ドラマチックな大げさな曲や、重く暗い曲もこの場合適当ではないし。

12月のレッスンの時、アンドレア・ボッチェリの『Arie Sacre』を選びました。

とあるクラス。手よりおしゃべりの方が忙しい!?とても楽しい仲良しの皆さんがお揃いのクラス。この時ばかりはおしゃべりではなく、いつしかアヴェ・マリアの合唱となってしまいました。

 

Petit Salon MILOU『いつも私たちおしゃべりばかりだから、今日はアベ・マリアを聴きながら静かにアレンジするようにっていう作戦かしら?(笑)』と、言われました。
『そ、そんなことないですよー』と言いつつ、心の中で『そうか、その手があったのね』と、気が付きました。でもこれって、主役を食われている(!?)感がありますが、2倍楽しんでいただけているのなら、それもまた良しとして。

クラッシック好きの友人に、こんな時にはどんな曲が合う?と尋ねたところ、室内楽!
例えば、ショッパンなら、有名なピアノ曲ではなくちょっとマニアックな室内楽は、軽くて聴きやすい。他にラヴェルなんかも良いかも。と、アドバイスしてくれました。なるほど!

Petit Salon MILOU

 
Petit Salon MILOU

Petit Salon MILOUそういえば、ブダペスト時代に通った音楽講座で、モーツァルトのティヴェルティメントについて勉強したことを思い出しました。
ティヴェルティメントとは、楽しみ、娯楽、気晴らし、といった意味。
宮廷晩餐会などでのBGMとして作られた曲です。特に、一番聴く機会の多いK136は、
ロココ調のモーツァルトらしいフリフリのたくさん付いた明るくて軽快なメロディー。

花に例えるならスィートピーのイメージ(といつも私は思ってしまいます!)で、今の季節にちょうど良さそうです。(K136は、モーツァルトが2度目のイタリア旅行から戻って作曲されたもの。それでイタリアの空のように明るいのですね。)

 

Petit Salon MILOUそうそう、「いい耳の日」という語呂あわせで、3月31日は『オーケストラの日』と、昨年決まったそうです。
ヨーロッパでは、イースターの今の時期は春の音楽祭のシーズンです。待ちに待った春の到来を、音楽際でお祝いするとても素敵な習慣です。きっとブダペストでも、スプリング・フェスティバルで賑わっていることでしょう。
今年はカラヤン生誕100年の年。いっそうクラッシック界は盛り上がりをみせる一年になりそうです。クラッシック初級者の私でさえも、なんとなくソワソワする気分です。

たかがBGM、されどBGM。
花を活けたり、お茶をしたり、おしゃべりをしたり、そんな時、さりげなく聴こえてくる心地良い音楽は、とても大切なエッセンスです。

Petit Salon MILOU

 
 
 
 

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